フリーランス美容師 西川ゆすけの頭の中

フリーランス美容師の闇

フリーランス美容師の闇




フリーランスの美容師として動き始めたのがおよそ2年前。
自分の提供できる価値と、それを求めて頂けるお客さんの存在によってここまで続けることができました。
日々美容業務に従事でき今こうしてぬるぬると生きていけることは
自らが行ってきた決断が間違っていないという証明とも言えるでしょうか。
なによりも、応援してくださる方々や、お客さんとして来店してくださる方々に強く感謝している次第でございます。

 

とまぁ、堅苦しい挨拶は抜きにしても、やはり感謝の心は忘れずにね、と。
心からありがとうと言えるシチュエーションは多ければ多いほど心に余裕ができますからね。
余裕があると色々なものが見えてきて、それがまた良い事に繋がっていくのだから世の中というのは分かりやすくできています。
周りの足を引っ張ることに終始して得たモノに、どれほどの価値があるのでしょうね。

 

余裕というのは時間的余裕だったり金銭的余裕だったり様々なものを指しますが俺はフリーランスとして美容師を始めてかなりの余裕を産み出せたと思います。

 

俺としては、この「余裕を産み出せる」という点にフリーランスの良さを感じております。

 

が、今日は、この余裕という点ではなくフリーランスの落とし穴と闇についてお話しようと思っております。

 

そもそもフリーランスの美容師って皆何かに追われているんですよ
集客であったり、自己ブランディングであったり、技術進歩であったり。
生きていくにはお金が必要で、お金を得るにはそれ相応の対価を作らねばならないと。
会社勤めのように明確な勤務形態(何時から何時までの勤務だとか休日だとか)が定義されていないので24時間365日、これすべて営業時間なのです。

 

お客さんを呼ぶためには…
お金を得るためには…
満足してもらうためには…
技術が上手くなるためには…
明日の予約を埋めるためには…
満足してもらうためには…
満足とは…仕事とは…価値とは…

 

そう、フリーランス美容師は考えるのを止めたら死んでしまうのです。
答えを出せないと生きていけないのです。だから日々色々な何かに追われているのです

 

フリーランス美容師が、旅行に行くと計画するとします。
一番最初に思う事は、連休を取っても大丈夫なのか?というところです。
休んでる間に来たかったお客さんをお断りしないといけない→他へ行ってしまうリスクかもしれない。

 

無事旅行に行けたとして、綺麗な景色や楽しい経験をしたとしたら次のように思います。
よし、これをブログにまとめよう。ブログのネタができたぞと。

 

旅行中ゆっくりしたいときに予約のやり取りやお客さんとのやり取りが行われたりもします。
(これに関してはお客さんに一切落ち度はありませんが)やはり仕事が頭から抜けません

 

もうお分かりかと思いますが、完全に仕事に縛られています。
日常が仕事に直結し、日常=仕事という社畜もビックリな図式ができあがります。
泳ぎを止めたら死ぬ鮪のように、常に働き続けないとフリーランスを維持できません。

 

手をケガしてしまってもダメですし、身体を壊してもダメです。

 

フリーランスになるために、差し出すリスクは山ほどあります。
そこまで差し出して得るもの、得たいものは一体どのようなものでしょうね。
ここの答えをいかに明確に出せるかというのが、今後を左右すると思っております。

 

一生集客の要素を考え続けないと維持できないフリーランス。
もはやブラック企業に勤めているのと同じ。社畜より社畜しています。

 

先ほど話をした「余裕」とはおおよそかけ離れた生活になるということです。
実は。実は、の話ね。

 

自由や余裕、自分なりに歩むペースが欲しいなどの理由で始めたフリーランスは意外や意外にも自分を縛り付ける要素になりうるということですね。
落とし穴ですね~。

 

ちなみに、自分以外(お店や会社)が集客したお客さんを対応する美容師はほとんどが業務委託なのでフリーランスとは少し違った形態になります。
派遣社員のようなものですね。使われる側として生きてく。まさに闇。

 

いやほんとに、昨今フリーランス美容師の熱が高まっているのは間違いないのですがいつまでフリーランスを続けるつもり?というのを見てて感じます。
続けていく間はずーーーーっと何か追われ続けるということですから、精神的にとても辛そう。

 

フリーランスとして欲しいものを得るためには、容易ではないと思うので俺としてはあまりフリーランスを推奨はしません。
逆説的ではありますが、俺がフリーランスを続けているのは何かから追われるのに開放されたということなので、上記にあるような部分を改善できれば維持するのは容易いという側面もあります。

 

推奨はしませんが、その道を選んだ人を応援はします。
共に社会という沼を歩く仲間なので、俺が船になりうるとと同時に誰かもまた船になりうると言えますね。

 

自由さや気楽さが目に映るフリーランス界。
果たしてどれだけの方々が、それだけの割合が追われるものから開放されているのでしょうか。




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「美容師と副業」をテーマに、いかに長く美容師を続けるかのために副業を探す現役美容師。美容師・youtuber・オンライサロン主宰のたくさんのわらじを履く人。

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