西川ゆすけです。
美容師になるためには、美容専門学校に行かなければなりません。
しかし、美容専門がどういうところで、何をしていて、そしてどう選べばいいか分からない!という方も多いです。
今回はそういう人へ向けて私の考えを綴ります~。
美容師になるために必ず行く所
美容師になるためには美容師免許が必要です。美容師免許は国家資格ですので、色々と細かい取り決めが存在します。
ざっくり説明すると、美容師免許を取る試験を受けるためには、美容専門学校を卒業する(見込み)という条件があるのです。
ですので、必ず美容専門学校に通わなければなりません。これは国が決めていることですので守らなければ試験を受けることはできません。
更には、試験を受けるために必要な出席日数も決まっています。美容専門学校に行っていたとしてもサボったり・長期に渡り欠席していたら試験を受けることはできません。
美容師になるというのなら、まず、誰であろうとこの美容専門学校に行かねばなりません。(美容専門学校における過程をクリアできる職業訓練校なんてのもあります)
意外と多い美容専門学校の誤解
美容専門学校についてよくある誤解
・カットの練習とかしてそう→必要最低限しかしません。理論というより、形に沿って切ることを重視する傾向があるので美容室に入ってからもう一度学びます。
・カラーの・パーマの・セットの練習とかしてそう→ほとんどしません。学校によって実践的なことをちょこっとやる所もあります。
・何もできないけど入れるのか?→入れます。何もできなくて大丈夫です。むしろ何もできない人を試験に受からせるように指導する場所です。
・面接とか厳しそう→余程な人気学校でない限り落ちることはまずないと思います。
・高校(中学)の時の成績悪いけど入れる?→余程素行が悪くない限り落ちることはほとんどないと言えます。そもそも美容専門学校のほとんどは学校法人であり、公共的な指導を目的としては居ますが、事業として利益をあげる法人として存在します。生徒は専門学校が提供するサービスを受けるお客様という事になりますので、余程の事が無い限りこのお客様を面接で落とすということは無いと言えます。
入学金等は利益であり、それを払う人は一人でも多い方が良いというのはどの事業でも当たり前の事ですから。
もちろん超人気校で、キャパ以上の入学者が居れば面接による合否は分かれると思いますが、そういった学校は非常に稀です。というか都内とか人口密集地域くらいです。
・学校によって就職先に有利不利はあるのか?→ほとんどありません。地域差や学校差によって就職が不利になることはありません。
まとめると、美容学校というのは、入学する際のハードルは非常に低いです。懸念点は金銭面のみと言ってもいいです。
お金さえ払えればほとんど入れます。
また、専門学校でやることは美容室に入って使う技術を覚えるというより、国家試験に受かるための技術を覚える所である事がほとんどです。
ですので美容師の事を何も知らなくても問題ないです。(実際、私も美容師のことはおろか有名美容室すら一つも知りませんでした)
ただこれはあくまで一般的な事で、実践的な技術を指導してくれる学校も存在します。
美容専門学校はどうやって選ぶべきか
本題に入りますが、美容専門学校を選ぶ際に重要になるポイントは
・金銭面
・通いやすいかどうか
の2つを抑えていれば何処を選んでも大きな問題はありません。
何度も言いますが、美容専門学校は美容師の国家試験を受かるように指導する場所です。国家試験に受からねば意味がありません。
試験に出ない実践的なものを学べるのは非常に有意義ではありますが、試験に浮かれなければ全て無意味です。
国家試験に受かるというのを一番の目標において考えましょう。
これを踏まえて考えるならば、まず第一に合格率の高い所を選ぶのはとても重要です。
よく美容専門学校のホームページ等には合格率を載せていますが、それはそこが一番重要だから載せています。ですので、いくつか候補を挙げるにあたり合格率は重視しましょう(中には受かる見込みが無い生徒には試験を受けさせず合格率を底上げしようとしている所もあるとかないとか)。
金銭面は言わずもがな、通いやすさというのは出席率に直結しますのである程度考慮すべきでしょう。
前述で少し触れましたが、国家試験を受けるには必要な出席数や時間が決められています。
ほとんどの学校で欠席や遅刻に厳しいので、無理なく通える範囲にある学校もしくはその近くに引っ越せる環境であるのが望ましいと思います。
この2つを考慮したうえで、次に決めるポイントは
・設備が充実しているか
・その学校の校風が自分に合っているか
ぶっちゃけると、ここから先は好みの問題なので、重要視する必要は特にないかもしれません。
設備が充実・学校が綺麗だといいなくらいの感覚です。私は家から近くて一番大きな美容専門学校を選びました。とても綺麗でしたけど、それが美容師人生において何かを左右したとは思えません。
学校によって実践的な練習をしたり、コンテスト等クリエイティブな活動を多く催したり、海外とのつながりがあったりと様々な差別化がされています。
その中で自分がやりたい事があれば選択肢に入れてもいいと思います。
専門学校によって就職先に有利・不利は存在する?
結論として、ほとんど無いと言っていいと思います。
ただ、就職先が特定の美容専門学校と提携を結んでいたり・仲が良かったりするといった部分で若干の優劣は存在するかもしれません。
似たようなレベルの人材が複数いた場合、仲の良い学校や人事担当の母校であった場合少なからず有利に働く可能性はあります。
就職したい先の人事の方の判断にもよりますが、例えば、都内の学校出身者のみ!とする方も居ます。
だとしても優秀な人材には関係無いと思いますが……。
もう一つ、もし働きたい美容室のエリアがもう決まっているならその近くで働くのも一つの手だと思います。
これは有利不利になるとかいう話ではなく、単純にそのエリアの事をよく知れるからというのが大きいです。
原宿で働きたいなら原宿で。と言った感じに。
ほとんどの美容専門学校は前年度もしくは述べでの就職した美容室を載せている所が多いです。
ここを見て、自分の行きたい美容室があればその学校から排出した実績があるということなので非常に良い情報だと言えます。
地域によって専門学校の差はある?
地域によって生じる差は、人数の違いくらいですので、学ぶ工程だったり得る知識に差はほとんどありません。
人数の違いによって生まれるのは経験くらいです。
例えば突出した才能を持つ人というのは少なからず居ます。
こうした人と出会えるというのは人生において良き経験になるのですが、全校生徒が50人の学校と500人の学校では出会える確率は変わります。
人数の違いというのはそういった点くらいなので、重要視するかは人によるといった感じですね。
たくさんの人と、たくさんの才能に囲まれてお互いに研鑽できるのはメリットでもあります。
まとめ(これさえ読めばOK)
といったところで、今までの話をまとめると
・金銭面で無理がなく、家の近くで設備もそこそこのところ
で選んで良いと思います。
美容専門学校に今後の人生を左右する大きな差はそこまでなく、重要なのはそこに入って何を学ぶかです。
ですので、
・だらけ者なので厳しく指導されたい→県庁所在市あたりにある比較的大きな専門学校
・働きたいエリアが明確に決まってる→そのエリアの専門学校
・色々な事が体験したい→その学校でしか体験できないのであればそこへ
少人数学校では隅々まで行き届いた教育、大型学校では統制のとれた教育、名門学校では確かな実績に基づいた教育。
それぞれ良い所はあります。
私個人として、美容師をやっていて思ったことは専門学校は試験に必ず受からせてくれる方が良いという点でした。
事実、母校では休んだ分の補習や技術テストに落ちた際のサポートはきっちりやってくれたのでそういった面の強みは非常にありがたいですね。
>>西川ゆすけの母校(明日香美容文化専門学校)
もちろん他の方の意見として色々あると思いますが、一つの意見として参考にして頂ければ幸いです。
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