你好!
うちの店は新宿歌舞伎町。
日本最大の歓楽街なので、周りには中国系をはじめたくさんのアジア人の方が働いてます。
ですので必然的にうちのお店にも来られる事が多いです。
今日はそんなお話。
何人か中国人の方で俺を指名してくれる方々が居ますが、指名無しで来店される方々とは毎度毎度、とてつもない激闘を繰り広げているのです。
と言うのも、中国の女性の目はめちゃめちゃ厳しく、カラーはカラースケール
(↑カラースケール)
を当てながらの仕上がり確認、カットは毛先が一直線になるようにブラントカット(ぱっつん)、仕上がり確認の時は一切会話せずに黙々と確認。
と、まぁ、すごく厳しい目で確認されていきます。
お金払ってるので当たり前と言えば当たり前ですけどね。
指名のお客様は「あなた、信用してるから」と任せてもらうのですが、それ以外のお客様はなかなか信用してもらえません。
いや、変な風にはしないし、大丈夫だよと思いながらも「お国柄かな」と、のほほんと考えながら施術してます。
「お金を払う」という行為に凄く敏感なんですよね。
良い意味できっちりしてます。
とはいえ、普通に良い人ばかりなんですけどね。
日本語喋れるし、施術中は和やかムードだし。
よく、ネットとかでは日本とアジア各国との軋轢だのなんだのと焚き付ける記事も見ますし、お互いあまりよく思ってないかのような発言が飛び交ってたりします。
けど実際は何てことはない、みんな、良い人ばかりです。
面白いことあれば笑うし、何かあれば敬語で伝えてくれるし。
だけど仕上がりの確認は非常にシビア。
なんやこのギャップ。
終始和やかムードで時間が過ぎ、カットが終わってカラーが終わって流して乾かしたら、マジ無言で鏡と向き合ってますからね。
カラースケール渡して(よくあるので無言で渡す)確認、白髪染めの場合だったら生え際からとにかく細かく白髪染まってるかの確認。
カットは幾度となく分け目を変え、左右の長さ、量の多寡、カットラインが直線かどうか。
色に関しては「ちょっと暗いね/明るいね」で染め直しもよくあります。
1トーン未満のズレでもダメみたいです。
厳しい。
「自国でもそんな感じですか?」って聞いたら「中国人は適当だからたくさん文句言う。でも安いから許す」
って。
高いお金を払ってるからキッチリしてほしいという感じでした。
そりゃそうですよね。
日本でもそれはある。
でも何でか日本人って美容師さんに「大丈夫ですか?」って言われたら「大丈夫です」って言ってしまう傾向にありますよね。
俺もそうです。
他の美容室言って「どうですか?」って言われたら「大丈夫っす」って言います。
ってことは、俺が担当したお客さんでも内心満足してない人が居るかもしれないってことですね。
そりゃマズイなと思ってやっぱり技術が一番大事なのだからと気を引き締めるわけで、その気を引き締めるのに中国をはじめアジアの方々の厳しい目が必要なわけですね。
ある程度美容師として年数を経て、緊張感の無い仕事に慣れてしまうと技術は衰えると思いますし、それに甘んじてしまうようではその場で死んだほうがマシと思います。
「この人に会いたいから切ってもらいたい」ではなく「この人に切ってもらいたいから会いたい」の方が俺としては理想ですね。
技術があっての人気だと強く思います。
厳しい目で見てくれる人が居て、仕上がりに妥協の無い人の存在は凄く重要かななんて。
結構精神的に疲れるんですけどね。笑
歌舞伎町、そういう人多いです。
だからこそ、技術が磨かれていく気がします。
ハサミと同じで、人も磨きあげないと光らないわけですね!
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「美容師と副業」をテーマに、いかに長く美容師を続けるかのために副業を探す現役美容師。美容師・youtuber・オンライサロン主宰のたくさんのわらじを履く人。
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