フリーランス美容師 西川ゆすけの頭の中

受け継がれるもの

受け継がれるもの




僕は昔からのしきたりや習わしとか凄く重要だと思ってます。

なんて言うと大げさですが、先輩が言ってたことや、先人の知恵みたいなものはしっかり受け止めよう的な感じです。

その中で新しいものや革新的な要素を取り入れていく事こそ、進化なのかなと思ってます。

自分に都合が良いことを選んでいくのではなく、時には苦労も受け入れ、理不尽なものにも相対するのも大事だと思うのです。

なんでこう思ったかっていうと、美容師をやってると「片付けの仕方」でその人の人となりが分かりそうだなって。

仕事ができるできないとかでは無いんですけどね。

俺はアシスタントの頃、掃除とかそういうのはめちゃめちゃ厳しく言われて躾けられてました。

断言しますが、俺は掃除が嫌いです。
自分の家の掃除は嫌いじゃ無いですが、仕事での掃除はめっちゃ嫌いです。

今でこそ綺麗な仕事を意識していますが、美容師を始めた頃はそれはもうダメなやつでした。

それを厳しく躾けてくれたのはたくさんの先輩方なのですが…
今まで店舗を変えることもしばしばありましたが、掃除には皆とても厳しく言ってくれる方ばかりでした。

当時はシャンプー台が汚れてても気付かない、お客様が触れるものが汚れてても気付かない、カラーするとワゴンが汚れるなんてお粗末なものでしたが、とにかく「綺麗に」というのと「しっかり掃除」ってのを叩き込まれてました。

アシスタントをやってる時、キツくて辞めたい事はたくさんありましたが掃除に関しては、群を抜いて嫌だったのを覚えてます。
それでも「売上も無い俺に給料を出してくれるってこと」に強烈な違和感がありました。

「俺の給料はどこから出てんだ?」
と。

『赤字社員(居るだけで赤字の要因)』とも教えられました。

ですので、「あれ俺何して給料もらってんだろ、分かんねーから掃除すっか」という結論になり「やっぱ掃除めんどいわ、できるだけ掃除減らせるように綺麗に仕事しよ」となりました。

今思えば先輩達が口うるさくかつ厳しく言ってくれた事というのは、俺が美容師として「綺麗な仕事をする」という矜持に大きく影響を与えたのだと思います。

だからこそ、掃除のやり方を見てああ、この人は厳しく言われてたんだろうなとかそうじゃないんだろうなとか感じるのです。

綺麗に仕事をすれば売れるわけではありませんが、売れる人は綺麗な仕事をしてることが多いです。

先輩達が言うことや、先人達の知恵ってのはとっても大事なんですよね。

俺はそう思います。

ついでに言うと俺は完全分業思想なので、掃除・準備はアシスタントの仕事と思ってるタイプです。

アシスタントは大変だったなぁ。

よく「時代の違い」でやるべき事をやりたくないという人も居ますが、それはそれで一つの考えです。
ですが、やるべき事をやらない言い訳なのかしっかり先を考えての事なのかが大事っすね。

まぁ黙って掃除しなさい、きっと発見することがあるから。




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「美容師と副業」をテーマに、いかに長く美容師を続けるかのために副業を探す現役美容師。美容師・youtuber・オンライサロン主宰のたくさんのわらじを履く人。

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