フリーランス美容師 西川ゆすけの頭の中

やりがいで腹は膨れない

やりがいで腹は膨れない





(シャンプー台の座り方間違う人)

よく仕事に対して『やりがい』という言葉を使う人がいます。

もちろん、仕事に対してやりがいを感じるのは素晴らしいことですし、それがモチベーションに繋がるのでしょう。
ただ、やりがいが全てと考えるなら身を滅ぼしかねないのでご注意を。
よく若い人が、目をキラキラ輝かせてやりたいことを説明してくれています。
そういう時に、『ではそのやる気に対してお金はいくら払ってもらえると思いますか?』と聞くことがあります。
そう聞くと大概の人は困ったような顔をして少し考えて『お金の問題じゃない』という風に答えてくれます。
俺は別にその人の考えを否定したいわけでもないですし、そういう答えならそれでいいとも思いますから『なるほど〜』なんて答えますが。
大多数の人が、『働きに対して金銭を要求する』のを億劫に感じているようです。
それをそのまま、やりがいを感じてるからこれでいいや!と自分に言い聞かせてるのです。
お金を要求するということは悪いことでも何でもないのですが、そこは日本人の美徳というものがあるのでしょう。
俺もそういうことを人に言うのは少し苦手です。
お金を要求するということは『100%のものを提供する』という契約を交わすようなものですから。
ここが、たくさんの人が自信を無くすポイントだと思います。
自分の技術がまだまだだと感じてるから…、何か自分に納得できないものがあったから…そんな様々な理由で、何となくお金を要求するのはちょっと…となっているようです。
二度言いますが、俺もそう思う時があります。
その気持ちを正当化しようとして、やりがいという言葉を使う人が居ます。
やりがいを感じた所で、お金はもらえません。
お腹は膨れないのです。
やりがいを感じる前に、現実にシビアになるべきなのです。
お金を貰う、貰った分の働きをする。
それを当たり前にしておかなければ、技術職は成り立ちません。
自分のことを過小評価もせず過大評価もせず、正当な働きに対して正当な報酬をもらったうえでやりがいを感じるべきなのです。
やりがいを感じるというのは、いかに仕事に対して本気になっているのかということですね。
お金を稼ぐというのをやりがいに感じるのではなく、やりがいを感じつつお金を稼いでる人が好きです。




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「美容師と副業」をテーマに、いかに長く美容師を続けるかのために副業を探す現役美容師。美容師・youtuber・オンライサロン主宰のたくさんのわらじを履く人。

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