フリーランス美容師 西川ゆすけの頭の中

カット一万円

カット一万円




世の中というのは常々、消費者と生産者の間に認識のズレというものが存在します。

今回はカットの料金のお話。

ちなみに僕は生産者側です。

美容師の中にはカット10000円を超すような方々というのはあまり多くありません。
僕の知り合いである美髪アドバイザーの寺村さんのカット料金についての議論が、ツイッター上であったみたいで、それに付随して周りの美容師もあれやこれや議論をしていたみたいです(乗り遅れた)
簡単にまとめると、カットで一万円を超すのは高すぎ!というツイートがあって、それに対して「それだけの価値を提供してる」という意見がぶつかったわけです。
見た感じ、ぶつかったと言うよりは「高すぎ!」と言ってた側が論破されて終了みたいな流れでした。
そりゃそうですよね、だってお客さんとして来られる方はカットがいくらだろうがそれに見合うものを提供してもらってるんですから、満足してお金を払ってるわけです。
実際に来店された方から言われるのならまだしも、ただ遠くから見てるだけの人が「高すぎ!」と言ってても滑稽極まりない図です。
そりゃ一万円っていう金額を考えれば高いです。
「一万円で髪を切るだけ」と思う人だと高いと感じるのは当然だと思います。
消費者はそう考えて至極当然ですね。
俺もラーメン屋で出された水が「800円です」とか言われたら「たけぇ!」思います。
でも普通に高級なお店でご飯食べたくて、一等地にあるようなお店に入れば高いとか言わないっすよ。
だってそれ含めその場所でご飯食べたくて自分から行ってるんですからね。
だから結局、モノの価値とか値段とかいうのは、支払う側と提供する側がお互いに納得していれば高いとか安いとかの概念って関係ないんですよ。
いや高いんですよ!
高いものは高いんですけど、それに見合ったものを提供してもらえるから納得してるんです。そりゃ高いとか思わないですよ。
そういう関係を一人一人、大事に大事に築いていくのが美容師であり、それだけの価値を提供し続けていくという意思表示なのです。
そこに第三者が「高い!」とか、施術されたわけでもないのに「詐欺だ!」とか、御門違いにも程があります。
自分が体験してもないことを声を大にして叫ぶ人が多いんですよ。
大体そういう人は、自分の価値観から外れるものを否定したがりますが、何の意味もないしそれで納得してる人も居るという広い世界を知るべきと思っております。
エアプなのに否定する人達多すぎて、クソほどの役に立たないただの感想を「建設的な批評だぞ」みたいな顔して並べてるの見るのはただただ滑稽です。
ツイッターでよく見る光景ですね。
そして一番重要なのは、カットの料金をあげたくて仕事をしているのではないということ。
仕事をしていく上で、お客さんからの満足を得た結果としての料金だという事です。
ここからは俺個人の考えですが、
俺はボランティアで美容師をやっているわけではないので値段設定とか割とシビアに考えています。
だからと言って値段に固執する必要も無いのですが…。

まずは分相応に考え、できるだけお客さんと俺の間にズレが無いようにしていきたいですね(これは理想論)

香水を変えたお話
コチラも併せて読んでもらえると嬉しいです。




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「美容師と副業」をテーマに、いかに長く美容師を続けるかのために副業を探す現役美容師。美容師・youtuber・オンライサロン主宰のたくさんのわらじを履く人。

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